君がため 春の野に出でて 若菜摘む    
          我が衣手に 雪は降りつつ 
光孝天皇 「古今集」春・21
かな 短冊

あなたのために、まだ寒さの残る春の野原に出かけて若菜を摘みました。摘んでいると、服の袖にしんしんと雪が降りかかってきましたよ。

私は長野県出身なので、子供の頃はよく山菜を採りに行きました。この歌の季節としては早春で、まだ雪が降るほどの頃ですので山菜の時期にはまだずいぶん早いとは思いますが、つい子供の頃の山菜とりを思い出してしまいます。