日本の速記体(カタカナ)
1.カタカナの始まり
万葉の頃、借字による筆記法が定着した後、9世紀頃になると僧侶たちが漢文(中国語)を和読するために送り仮名などをつける「訓点」として、借字の一部を省略したものを使ったことが、片仮名の始まりと考えられています。
2.カタカナは記号的
僧侶たちが経典の余白などに小さく、素早く筆記するために、独自の省略化・簡略化が行われ、同時期に発達を始めた「平仮名」とは別の文字体系として発展してゆきました。平仮名は美的な価値をもって発展しますが、片仮名は記号的・符合的とも言えます。
3.カタカナの点画は楷書と同じです
片仮名は、楷書で書かれた借字の一部が母字になっていますので、運筆法は楷書の基本点画と同じです。楷書が正しく書ければ、片仮名も正しく書くことができますので、自由書道連盟では片仮名のみを学ぶことはしていません。
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿