書道用語辞典 【な行】
《軟毛》(なんもう)
柔らかい毛を原料として作られた筆のこと。多くは「羊毛」である。「柔毛」ともいう。《二王》(におう)
東晋の書家、王羲之(おうぎし)・王献之(おうけんし)の父子のこと。書聖と仰がれている王羲之を大王、その第七子の王献之を小王と呼ぶ。《肉池》(にくち)
「印泥」(いんでい:印肉のこと)を入れる器のこと。塵などが入らないように蓋つきである。素材は色々で美麗なものが多い。《肉筆》(にくひつ)
直接手で書いたものを言う。自筆。印刷したものよりはるかに貴重であるとされる。《肉筆摸書法》(にくひつもしょほう)
先生が書いた肉筆手本の上に、紙を乗せて写し書きする「練習法」のこと。《二重書き》(にじゅうがき)
一度書いた字の線が思うようにならなかったとき、もう一度重ねて書くことを言う。「筆勢」がなくなり見苦しくなることが多く、書道では最もよくないことといわれている。「二度書き」ともいう。《二篆》(にてん)
「大篆」と「小篆」の二つのこと。《二度書き》(にどがき)
「二重書き」のこと。《入筆》(にゅうひつ)
字を書くとき、紙などへ筆を下ろす第一着手のこと。地方により「うったて」と呼ばれることもある。《年賀》(ねんが)
1:年頭のお祝い。1月7日までに終えるべきだといわれている。女性は十五日まででもよいとも言われている。年賀は、本人が持参して、新年の挨拶と共に渡し、お返しは不要。ただし、子供連れの場合は「お年玉」を渡すことも多い。年賀の表書きは「お年賀」または「お年始」。2:60歳、70歳など長寿のお祝いのこと。
《年賀状》(ねんがじょう)
新年を祝って送る「はがき」あるいは「手紙」のこと。近年は電子メールなどで代用されることもある。《熨斗》(のし)
四角い紙を細長い六角形に折ったもので、。もともとはその中に「のしあわび」を入れたため、この名となった。「水引き」と「熨斗」を印刷した紙を「熨斗紙」といい、「水引き」と「熨斗紙」をつける、あるいは印刷した袋のことを「熨斗袋」という。贈答品に添える。慰斗袋の上書き(熨斗がついていなくても一般的な贈答袋を含む)
一般:粗品、進呈
新年:お年始、御年賀、お年玉
謝礼:薄謝、お礼、寸志
慶事:御祝、寿、御祝儀、御慶、御肴料
弔事:(仏式)御香典、御仏前、御霊前、御香華料、御菓子料、
(神式)御玉串料、御神餌料、御榊料
(キリスト教)御花料
(共通)御霊前
慶事のお返し:内祝、
弔事のお返し:志、忌明
僧侶へのお礼:御布施、御経料、志、御礼
神官へのお礼:御神謡料、御玉串料、御礼、謝儀
その他:御中元、御歳暮、御見舞、御餞別
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